最終更新:2026-09-23

記憶の欠片の選び方 ── 2セット×3組と4セットの分かれ目

欠片で迷うのは「どのセットを揃えるか」ではなく、3つしかない選択枠に何を置くかです。

6部位のうちⅠ衝撃・Ⅱ抑圧・Ⅲ否定は、メインオプションが攻撃力・防御力・HPで固定されています。選べるのは理想・渇望・想像の3枠だけです(→ 記憶の欠片 § 部位)。セット効果もこの3枠を潰さずに組めるかで決まります。


1. 結論 ── 会心ダメージと攻撃力を土台に、残りで型を作る

当サイトのおすすめビルド34人分がどのセットを指名しているかを数えると、土台は2つに絞られます。

セット効果(2セット) 指名数
執行者の道具(会心ダメージ+25%) 25 / 34
黒い羽(攻撃力+12%) 17 / 34
テトラの権威(防御力+12%) 9 / 34
セスのスカラベ(基本カードのダメージ・シールド・治癒+20%) 6 / 34
治癒士の行跡(最大HP+12%) 6 / 34
呪われた死体(苦痛状態の対象へのダメージ+10%) 1 / 34

決める順番は次の3つです。

  1. 火力役は「執行者の道具+黒い羽」から置く。 防御力や治癒量でダメージを出す戦闘員だけ、テトラの権威・治癒士の行跡に置き換える
  2. 4セットは、その条件を毎ターン踏めるときだけ。 踏めないときは効果が丸ごと0になる
  3. メインは理想=会心系、渇望=属性ダメージ量、想像=攻撃力%か防御力%。 ここは34人がほぼ同じ形に収束しています

2. 会心ダメージと攻撃力、どちらを残すか

4セットを入れると2部位しか残らないので、執行者の道具と黒い羽のどちらかを諦めることになります。このとき効く数字が会心率です。

会心は式の末尾で独立して掛かり、基準は×1.45。会心ダメージ+X%はこの1.45に足されます(→ ダメージ計算 § 3-3)。期待倍率は 1 + 会心率 × (会心倍率 - 1) なので、執行者の道具(+25%)の効きは会心率に比例します。

会心率 期待倍率(素の1.45) 執行者の道具を足すと 伸び
30% 1.135 1.210 +6.6%
40% 1.180 1.280 +8.5%
50% 1.225 1.350 +10.2%
60% 1.270 1.420 +11.8%
70% 1.315 1.490 +13.3%

一方の黒い羽(攻撃力+12%)は、欠片の攻撃力%どうしが同じ括弧で足し算になるため、すでに攻撃力%を積んでいるほど伸びが薄くなります。合計+60%まで積んだ状態なら、12%を足しても実質+7.5%です。

すでに積んだ攻撃力%(欠片+潜在力) 黒い羽の実質の伸び 執行者の道具が上回る会心率
+40% +8.6% 41%以上
+60% +7.5% 35%以上
+80% +6.7% 30%以上
+100% +6.0% 27%以上

会心率が3〜4割を超えていれば会心ダメージ、届いていなければ攻撃力が目安です。会心率が1割台のまま執行者の道具を付けても、25%のうち実際に働くのは1割ちょっとしかありません。会心率を先に作る、という順序は欠片でも変わりません。


3. 4セットに切り替える条件

34人のうち16人が4セット効果を指名しています。4セット14種のうち13種に指名があり、指名が無いのは空虚の生贄だけです。

4セットが2セット×3組を上回るのは、効果文の引き金を毎ターン踏める戦闘員にかぎられます。引き金は3つの型に分かれます。

引き金の型 4セット効果 踏める理由
カードの属性やコストで判定 征服者の地位(コスト1のカードの会心ダメージ+35%) 主力のS.S.S・閃光弾・マシンガンが全部コスト1のルーカスは、主要な攻撃すべてに乗る
自分の動作で踏む 情熱の火種(強化カード使用で情熱カードのダメージ+20%) 狙撃手の領域と高倍率照準器ヒ5で強化カードの使用が毎ターン発生するセレーナは、常時発動する
敵の状態に依存 裁きの炎(大破状態の対象への本能カードのダメージ+50%) ホーミングレーザーが大破時に手札へ戻るセレニエルは、大破させた敵を毎ターン叩き続ける

逆に、構成を変えた結果で引き金が消えることがあります。セスのスカラベ(基本カードのダメージ・シールド・治癒+20%)は、基本カードを削除する型では何も増やしません。ベロニカのようにダメージとシールドを出す基本カードを抜く構成では、スカラベは指名から外れます。

4セットを採るかどうかは、次の1問で決まります。その効果文の条件を、1ターン目から毎ターン満たせるか。 満たせないターンがあるなら、条件の無い2セットを3組並べたほうが平均は上です。


4. メインオプションは3枠の配り方で決まる

理想・渇望・想像に何を置いているかを34人ぶん数えると、型はかなりはっきりしています。

枠 最多 内訳(母数34)
理想 会心率% 会心率% 16/攻撃力% 7/会心ダメージ% 5/HP% 5/保留1
渇望 属性ダメージ量 属性ダメージ量 28/HP% 6
想像 攻撃力% 攻撃力% 23/防御力% 11

読み方は3つです。

  • 渇望は属性ダメージ量で埋まる。 属性ダメージ量は渇望でしか取れないので、自分の属性と一致する戦闘員は実質ここで固定されます。HP%になる6人は、火力を攻撃力に頼らない回復役・壁役です
  • 想像は攻撃力%か防御力%の二択。 防御力%も想像でしか取れません。治癒量・シールド量・ダメージが防御力から出る戦闘員(ミカ・マリベル・ティペラ・ナインなど)は、ここが防御力%で固定されます
  • 攻撃力%を3枠すべてに積むビルドは34人中0人。 欠片の攻撃力%は基礎攻撃力とパートナー攻撃力にしか掛からず、同じ括弧の中で足し算になります(→ ダメージ計算 § 1)。3枠目の攻撃力%より、会心率か属性ダメージ量のほうが伸びます

5. サブオプションは狙って付かない

サブは1つの欠片に4つ。伝説は最初に3つ付き、1回目の強化で4つ目が付きます。項目ごとの出現確率は決まっていて、会心系は7.4%と低めです(→ 記憶の欠片 § サブオプション)。

同じ項目が重複しない抽選として計算すると、見込みはこうなります。

狙い 4枠のどれかに来る見込み
会心率%(7.4%) 約31%
追加ダメージ量%(8.5%) 約35%
攻撃力%(9.6%) 約38%
会心率%と会心ダメージ%の両方 約7.5%

1枚で会心率と会心ダメージが揃うのは13枚に1枚です。会心率は理想枠のメイン・潜在力・カードのヒラメキ・装備で作り、サブは乗ったら上出来と考えたほうが、厳選が終わります。

ただし、潜在力に閾値を持つ戦闘員だけはサブの優先順位が変わります。跨ぐと固定で上乗せが入るので、閾値の項目が最優先になります。

戦闘員 跨ぎたい閾値 サブの最優先
オルガ 持続ダメージ量6%以上 持続ダメージ量%
セレーナ 追加ダメージ量15%・30%以上(2段) 追加ダメージ量%
セレニエル 会心率30%・60%以上(2段) 会心率%
アラベラ 攻撃力600・700 攻撃力(700を超えたら持続ダメージ量へ)
カシウス HP700以上 HP
マリベル HP800以上 HP%

誰にどの閾値があるかは、各戦闘員のページの「潜在力」と「おすすめビルド」にあります(→ 戦闘員一覧、潜在力の閾値マップ)。


6. よくある外し方

  • 部位を見ずに「攻撃力%×2、正義属性ダメージ量」と転記する。 内訳だけ書かれた指定をスロット順に読むと、組めない構成になります。属性ダメージ量は渇望、防御力%は想像、会心率%は理想からしか取れません
  • 会心率が無いのに会心ダメージだけ積む。 執行者の道具も征服者の地位も、会心率が低いと期待値がほとんど動きません(§2)
  • 引き金を踏めない4セットを入れる。 2部位を潰したうえで効果が0になります(§3)
  • 攻撃力%を3枠に積む。 同じ括弧で足し算になるので、3枚目が最も薄い1枚になります(§4)

未検証

  • 欠片の「追加ダメージ量%」「持続ダメージ量%」が、どの枠で掛かるか:加算枠なのか独立した別枠なのかが確かめられていません。なぜ重要か:§5の閾値組(オルガ・セレーナ)がサブをどこまで積む価値があるかが変わります。独立枠なら、閾値を跨いだ後も積み増す意味が残ります
  • サブオプションの抽選方式:項目ごとの出現確率は分かっていますが、4枠がどう引かれるか(重複なしの順次抽選か、枠ごとに独立か)は確認できていません。なぜ重要か:§5の「約31%」「約7.5%」は重複なしの仮定で出した数字です。方式が違えば厳選にかかる枚数の見込みが動きます
  • 最高レアの欠片のドロップ条件:難易度5からしか落ちず、プレイヤーレベル40以上で厳選を始めるのが良い、という記述があります。なぜ重要か:本格的な厳選をいつ始めるかが決まります。早く始めても捨てる枚数が増えるだけなら、それまでは周回先を装備に寄せたほうが得です
  • 同じセット効果を複数の戦闘員に同時に持たせられるか:真紅のトゲのように2人が同じ4セットを指名している組み合わせがあります。なぜ重要か:同時に持てないなら、片方は2セット×3組へ落とす前提で編成を組むことになります。装備と違って欠片は周回を重ねれば済む話にならない可能性があります